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インタビュー

新しい視点に出会う衝撃を受けて

2018.06.26

バリスタ/安藤綾香さん

 

  朝のスタートにあたたかいコーヒーを飲む。そんなゆっくりした時間を過ごせるコーヒーショップが、最近、宮崎にも多くみかけます。コーヒーを飲む習慣が少しずつ広まっている中、2017 年9 月フローランテ宮崎で『MIYAZAKI COFFEE FESTIVAL2017』が開催されました。その企画と運営を担当したバリスタの安藤綾香さん。若いバリスタが思い描いている、コーヒー文化や地元への思いとは?

 

自分が衝撃を受けたスペシャルティコーヒー

  幼い頃から『これがやりたい!』と思うと、ひとまず行動を起こしていた綾香さん。24 歳の時に、お菓子づくりやカフェ文化を学ぶため、ニュージーランドへ留学をしました。現地のカフェで働きながら学んでいましたが、当時はコーヒーを飲む習慣がなかったそうです。「24 歳くらいまで、全然コーヒーに対して良い印象がありませんでした。カフェで働いてるのに、このままでいいのか?と考え、日本人の方がお店をしているコーヒー屋さんに行きました。その時、初めてスペシャルティコーヒーを飲んで、衝撃を受けたんです。今まで苦手で、美味しいとは思わなかったコーヒーへの視点が変わりました」

お客さんからの嬉しい一言

  1 年ほどニュージーランドで過ごし、日本へ帰国。県外で働くことも考えた綾香さん。それでも心のどこかに『地元で出来ることが何かある』と感じており、宮崎へ帰郷。宮崎市青島のカフェで働き始めます。「毎日、コーヒーのことで頭がいっぱいで。自分の淹れたコーヒーを提供できる環境に、幸せを感じながら働いていました。ある日、外国人観光客の方に『君が淹れてくれたコーヒーが、日本に来て一番美味しかった』という言葉をもらい、とても嬉しくて。そのことがきっかけで、私にはバリスタしかないと改めて実感しました」

  バリスタとして、何かできることはないか、と模索していた時、家族連れでも楽しめるコーヒーフェスティバルが、頭に浮かびました。しかし、実際にコーヒーのイベントに参加したことがなかった綾香さん。まずは、東京や福岡などで開催していた様子を調べたり、バリスタの知人に、話を聞いたりと、情報取集から始めたそうです。「バリスタという存在を知ってほしい、コーヒーを飲む文化を広げたいという気持ちから『MIYAZAKI COFFEE FESTIVAL2017』の企画をしました。イベントを行うことが初めてで、スケジュール的に間に合うのかも分からないまま、約4か月間の準備期間が始まりました。最初は、時間に余裕があると思っていたのですが、開催日が近づくにつれて計画通りにいかないこともあったり。イベントが始まるまで、不安が沢山ありました」

バリスタとして何ができたのか

  宮崎県で初めての試みだった、コーヒーフェスティバル。県内外20 店舗の出店舗が揃い、バリスタ体験ワークショップなども行われました。イベントには、宮崎県だけでなく、県外からもお客さんが集まり、総来客数約3000 人が訪れる大盛況でした。約4 か月間、準備をしてきた大きなイベントを終えて、綾香さんの中で気持ちに変化があったそうです。「イベントが終わって達成感もありましたが、なぜか悔しい気持ちの方が大きかったんです。それは、バリスタとしてお客さんに、何もできなかったと感じたからです。そこで改めて自分で淹れたコーヒーをお客さんに飲んでもらい、美味しいと言ってもらうことが、好きなのだと気付きました」

新しい視点と出会うきっかけを作りたい

  綾香さんが、宮崎でバリスタとして働き始めて、4 年ほど経ちますが、それでもまだバリスタという仕事の認知度の低さを感じているそうです。「全国的に見ると宮崎では、まだバリスタが少ないと思います。しかし、最近では、興味を持ってくれる子が増えていると実感しています。働いているカフェで行っている、バリスタ体験のワークショップに、高校生や若い女性の方が、多く足を運んでくれるようになっています。少しでも多くの人が私のように、新しい視点と出会う体験をしてもらえると嬉しいです」

  今まで苦手だったコーヒーと向き合ったことがきっかけで、スペシャルティコーヒーと出会い衝撃を受けた綾香さん。毎日頭の中がコーヒーのことで、いっぱいになるほど夢中だそうです。バリスタの存在をもっと知ってもらうため、現在はコーヒーの大会で成績を残したいと練習中とのこと。

  これからも綾香さんのバリスタとしての活躍が楽しみです。

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