2014 年からスタートし今年で5 年目を迎える、高校生商店街。宮崎県内の高校が、販売実習の一環として参加しています。毎回多くのお客さんで賑わい、若草通にハツラツとした声が響く活気あふれるイベントです。
今回は、宮崎市商店街振興組合連合会の専務理事の日高耕平さんと宮崎県立宮崎農業高等学校の生徒さんにお話をお伺いしてきました。
【宮崎市商店街振興組合連合会】
宮崎県の県都宮崎市の“ど真ん中”、ワシントニア・パームの樹々をはさむメインストリート「橘通り」を中心に位置し、 大型店を含む19 の商店街の集まりです。(HP より引用)
【宮崎県立宮崎農業高等学校】
宮崎県宮崎市に所在する県立の農業高等学校
改めて自分たちの街の良さを知って欲しい
高校生商店街をサポートしているのが、宮崎市にある「宮崎市商店街振興組合連合会」のみなさん。開催のきっかけなどを専務理事の日高さんに伺いました。
「若い人たちに買い物のために街にくるだけではなく、自分たちの街として楽しんで欲しいという思いがあります。以前、高校生と話す機会があり、若い人たちが街離れをしている現状を尋ねてみました。驚いたことに、今まで橘通や若草通に来たことがないという声もありました。昔のように、街に行くとあのお店の〇〇さんと会える、顔なじみの人がいるからこその楽しさや安心感を知る機会が、少なくなっているのかもしれないと感じました。そこで、若者がリーダーとなって街の中に参加してもらうことで、宮崎の良さや街の良さを改めて知ってもらえる機会をつくろうと、高校生商店街をスタートさせました」
愛着がわくほど丁寧に作られた農産物
2018年12月15日(土)に開催する高校生商店街は、宮崎農業高等学校が参加します。創立120周年を超える歴史と伝統のある、宮崎農業高等学校は5つの学科で構成されています。農業に関する学科の生物工学科、生産流通科、食品工学科、環境工学科。家庭に関する学科の生活文化科があります。校内には果樹園、ビニールハウス、ボイラー室など、最新の施設、設備が完備され、農業に関する教育環境が充実しています。
施設内では、学科ごとに『ポインセチア』や『だいこん』など、学校全体で約60 種類の農作物を育てています。育てた農作物は、毎年秋に行われる文化祭『くろがね祭』や宮崎の街中で開催する『楠並木朝市』、『高校生商店街』などで販売しているそうです。そして今回、高校生商店街に参加するのは、生産流通科の3年生35名!毎回、大人気の『ポインセチア』を育てている生徒さんにお話を伺いました。
「高校生商店街には、毎年3 年生が参加しています。私たちが育てている『ポインセチア』は、6 月から約半年ほどの時間をかけています。育てているうちに自然と愛着がわいて、お客さんの元に行く時は、少し寂しい気持ちになります。買ってくれた人の元で、元気に育ってくれたらと思いながら手渡ししています。当日は、50~100 鉢ほど持参する予定です。ぜひ、たくさんの方にきていただきたいです」
【イベント情報】
高校生商店街/宮崎県立宮崎農業高等学校
開催日:2018年12月15日(土)
場所:若草通り
時間:11:00~14:00
【イベント内容】
販売物(数に限りがあります)
・花類・・・ポインセチア、オンシジウム
・野菜類・・だいこん、かぶ
・果実・・・スイートスプリング