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2021.07.07

インタビュー

アウトドアショップ ニワメシ オーナー 井上静香さん

好きなものを近くに置いて
仕事のモチベーションアップに

 「相思相愛の家づくり」を掲げる工務店「Smile工房」で設計士として活躍しながら社長も務める井上静香さん。昨年、事務所の一角にアウトドアショップ「ニワメシ」をオープンし、アウトドア好きから注目されています。

-なぜ建築事務所の一角にキャンプの専門店を開くことになったのですか?
40代に入って、体調の変化などもあって、気持ちが沈むことが多くなったんです。そこで自分の好きなキャンプ用品をそばに置いて、モチベーションを上げようと思ったのが一番の理由です。祖父に連れられて始めたキャンプ歴は40年近く、ソロキャンプは17歳のときにデビューしました。経験があるとは言っても、自己流でやっていたので、ニワメシを始める前に「キャンプインストラクター」と「バーベキューインストラクター」の資格を取得しました。
―キャンプを経験していると、災害時にも役に立つと聞きました。
遊びの中で火起こしや野外調理を経験していると、災害時などインフラが使えないときにもストレスなく動けると思うんです。店内に防災グッズも置いていますが、お客さまの目に留まることで意識が上がると良いなと思っています。

オシャレにディスプレイされたアウトドア用品に混じって、コンパクトな防災セットも並ぶ

やることが増えるとしても
やりたいことはやってみる

-設計の仕事を始めたきっかけは?
結婚して時間の余裕ができた頃、家を自分で建てたいと思うようになって間取りなどをよく考えていました。たまたま、ある工務店から見学会の受け付けを頼まれたのがご縁で、パートとして働き始めました。営業のかたわら設計の勉強をするようになったのですが、本格的に始めたのは28歳のとき。設計コンペで私の案が採用されたのがきっかけでした。
―Smile工房は31歳で立ち上げたんですね。
不安はあっても、やりたいことはやってみることにしているんです。もし違ったと思ってもそれで良い。ニワメシをつくったことでやることは増えましたが、同じアウトドア好きの人から、私と家を造りたいと依頼をいただくケースも増えているんですよ。


御池キャンプ場で。忙しい中でも月に1回から2回はキャンプに行くという井上さん。

自然相手のスモールビジネスを
するのに向いている宮崎

-県外のご出身ですが、宮崎に住んでみて感じることを教えてください。
山林の伐採などを行う山師や家畜の健康管理に携わる獣医師、狩猟を生業にする人やジビエ料理人など、宮崎というフィールドがあって成り立つような自然に関わる技術職が多いなと思います。サーフショップなど自然を相手にした小さなお店も多い。好きなことでスモールビジネスをするには良い場所かもしれないです。
-今後の夢や展望はありますか?
キャンプ人口が増えると良いなと思っているので、キャンプインストラクター講習なども計画しています。ほかにも構想はいろいろありますが、次はカフェをやりたいですね。

「アウトドアを楽しむ人が増えると、人の動きが活発になってまちも活気づくと思うんです」と井上さん

 

アウトドアショップ「ニワメシ」
宮崎市花ケ島小無田649-7
☎0985-33-9517
 10:00~18:00
 水・第1土・日曜日