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2021.11.18

学生ベンチャー

OKUReach

きっかけは母
みやざきビジコンでグランプリ受賞

 今年4月に就活レポをしてくれた宮崎大学地域資源創成学部3年の長友萌花さん。なんと『令和3年度 宮崎・学生ビジネスプランコンテスト』でグランプリを受賞しました!プラン名は「OKUReach〜いくつになっても、みんなが贈り手、届け手〜」。どんなビジネスプランなのか長友さんに話を聞きました。
 「プランを思いついたきっかけは母でした。海外生活を経験し、英検1級の資格をもつ母ですが、そのスキルが十分に生かされておらず、もったいないなと思ったからです。収入よりも生きがいを優先したいと考えている、母のような『スキル持て余しおじさん・おばさん』がたくさんいるのでは、そしてそのスキルを求めている個人や中小企業があるのではないかと思い、両者を低価格でマッチングできるビジネスプランを考えました」。


「贈り手」の条件は、宮崎市在住で50歳以上の人。スキルは自己申告制です。低価格で気軽に仕事を依頼でき、身近な存在なのが特徴

ユニークなテーマと
実現性が評価

 プランを実現するため、長友さんはホームページを立ち上げ、いろいろな人に声を掛けたり、新聞やSNSに広告を出したりと精力的に活動しました。すると、スキルを提供する「贈り手」になりたいという人からたくさんの反響が寄せられたそうです。カメラが趣味という人、パソコンのエキスパート、経営のノウハウを教えたいという人、元探偵でこれまでのエピソードを講演したいという人など、ジャンルは実にさまざま。金銭的な報酬よりも自分のスキルを生かし、社会に貢献したいと考えている人ばかりだそう。実際に届け手(個人や中小企業)とマッチングするのはこれからですが、みやざきビジコンでは、身近なところからテーマを見つけた発想の面白さや、実現性・有益性が見込まれる点が高く評価されました。

出場にあたって、大学の友人や先生、ゼミ仲間のアドバイスに助けられたそう。審査員からは、「協力してくれる人を引き寄せる魅力を持っているのでは」とのコメントも

いろんな経験が
自信をつけてくれた

 「OKUReach」という名前は、中学時代の担任の先生が学級目標として掲げていた「贈り心(おくりのこころ)」からヒントを得ました。長友さんは名付けた理由について、「仕事とは、社会にそして自分以外の誰かに贈り物をすることである」とプレゼンテーションで説明。オンライン配信を見たその先生から、「受賞おめでとう!」と電話があり驚いたそうです。「昨年参加した『DIVE!ミヤザキ・プロジェクト』や今回のみやざきビジコンを通じて、自分の意見を人前で話す自信がつきました。今後は贈り手の掘り起こしに力を入れ、スキル持て余しおじさん・おばさんが活躍できる社会づくりに貢献できればと考えています」と長友さん。10月には、宮崎大学 産学・地域連携センター「Capa+(キャパタス)」と共に、大学や学年の垣根を越えて学生向け事業の企画・運営をする「Capa+学生アンバサダー」にも任命され、大忙しの日々。「OKUReach」がどのように成長していくのか、今後も注目です。

贈り手第一号でもある母・あけみさんと。「小さい頃から頑張り屋さん。物事を途中であきらめない子でした」。萌花さんに刺激を受け、TOEIC®を受験しようと勉強中だそう

 

■OKUReach(おくりーち)
☎︎080-3374-5296
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