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20do新春特別企画「新成人と清山宮崎市長対談」

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20do新春特別企画新成人の皆さんと清山知憲 宮崎市長

新成人の皆さん、ご成人おめでとうございます!いよいよ名実ともに、大人の仲間入りですね。今回は、20do特別企画として、新成人(18歳)の皆さんと清山市長との対談を実施。新成人の皆さんが疑問に思う「宮崎市の動き」や「市長について」清山市長が赤裸々に回答しました。皆さんの住む宮崎市の今や未来を共に考えてみませんか?ぜひ最後まで御覧ください。 ※この対談は2022年11月に実施されました。

参加者紹介

宮崎市長 清山知憲(きよやま とものり)

宮崎県宮崎市出身、 1981年生まれの41歳。宮崎市立宮崎小学校、宮崎大学附属中学校、宮崎県立宮崎西高等学校を経て、東京大学医学部を卒業。医師として活躍しながらも、2011年から宮崎県議会議員として活動。2022年2月に宮崎市長に就任した。

宮崎商業高等学校 3年 河野 雅(かわの みやび)さん

宮崎農業高等学校 3年 池尻 拓人(いけじり たくと)さん

佐土原高等学校 3年 吉谷 彩乃(よしたに あやの)さん

モデレーター 長友まさ美(ながとも まさみ)さん

市長について聞きたいことを聞いてみた!

モデレーター:長友さん ではまず、皆さんが「市長について聞いてみたいこと」を聞いていきたいと思います!
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宮崎商業高校 河野さん:宮崎の好きなところはどこですか?
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清山市長:大学時代、医学部の水泳部と山岳部に入っており、海や川で泳いだり、登山などアクティビティが好きでした。宮崎は、街と山、川や海が近くて、思い立ったらすぐに遊びに行ける。そういう自然豊かなところが、私の中では一番気に入ってるところです。河野さんはどうですか?
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宮崎商業高校 河野さん:旅行などで県外に行ったとき、宮崎は「人が優しいな」と感じます。例えば道を尋ねたとき、県外の方はあっちだよと方向を教えてくれますが、宮崎の人は目的地の方まで案内してくれる。そういったときに、優しいなと感じます。
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清山市長:そうですね。市役所や県庁も、国の機関からいらっしゃる方が宮崎で働いてみて「宮崎の人は優しい」という感想をいただきます。温かく迎えてくれて、東京に帰りたくないとか(笑)。そういうことをよく言われますね。
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宮崎農業高校 池尻さん:市長になろうと思ったきっかけはどんな出来事だったのでしょうか?
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清山市長:2011年から県全体の医療問題に興味があり、宮崎県議会議員として、主に県の政策などを議論する仕事をしていました。 選挙区は宮崎市。宮崎市の人たちから選ばれて県に入っていたので、宮崎市の代表として県に意見し、チェックしていました。その中で、宮崎市のことを考える機会が多く、実際に医療の分野で働いていると、宮崎市のリアルな課題が色々と見えてきたんです。 観光面や医療面、まちづくりの面でも、もっと宮崎市役所がこう動いたらいいのになという思いがでてきた。それを実現するには、宮崎市の「市長」という立場が一番なんだろうなとわかり、宮崎県議会議員の2期目ごろから自分でやらねば、という思いになりました。
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佐土原高校 吉谷さん:宮崎市長になって一番嬉しかった出来事は何ですか?
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清山市長:早速良かったなと思ったのが、2022年7月の宮崎市フェニックス自然動物園の新社長就任と様々な企画の展開ですね。 宮崎市フェニックス自然動物園の運営母体「宮崎市フェニックス自然動物園管理株式会社」が、社長交代のタイミングでした。これまでの流れを変え、民間からの登用を決定。フェニックスリゾートのホテル事業本部長(上席執行役員)だった方が社長として就任されました。 就任後は、施設内レストランで、フェニックス・シーガイア・リゾートのシェフが監修した料理を提供するなど、早速様々な新しい企画を出してくださっています。新しくわくわくするようなことを始めてくれたなと思って、嬉しいなと思いましたね。

宮崎市役所の施策について聞いてみた!

モデレーター:長友さん 次に、皆さんが「市の取り組みについて聞いてみたいこと」を聞いていきたいと思います!
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宮崎農業高校 池尻さん:実家が清武町で畜産業を営んでいます。今年、全国和牛能力共進会で史上初4年連続内閣総理大臣賞を受賞しましたが、それを踏まえて宮崎市ではどんなPRをされているのでしょうか?
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清山市長:まず、ふるさと納税の特設ページを宮崎牛日本一仕様にすぐ作り替えました。宮崎牛の返礼品が増えるほど、宮崎牛の消費が増えます。ひいては、その先の肥育農家、そして繁殖農家の皆さんに繋がると考えています。 また、これまで利用されていなかった市役所の壁に横断幕を設置。橘橋を渡る方から見えるようにしました。
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他にも、いい肉の日(2022年11月29日)に向けた1週間、フジテレビの「めざましテレビ」のめざましジャンケンで宮崎牛をプレゼントする企画も行いました。 こういった様々な取り組みで、宮崎牛をスーパーや飲食店に卸す機会を増やし、他のブランド牛のように、価格がしっかり上がっていくように動いていきたいです。肥育農家の方たちが儲かることで、仕入れをする子牛も高く買ってもらえる。そういう流れを作りたいですね。
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佐土原高校 吉谷さん:宮崎市にIT企業がたくさん集まっているのはなぜでしょうか?
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清山市長:世界や国全体の流れとして、デジタル産業はかなり伸びています。成長企業であると同時に人手不足の課題も抱えており、その潮流を捉え、平成27年から「まちなか3000」という取り組みを行ってきました。 「まちなか3000」とは、中心市街地にICT・広告・デザインなどクリエイティブ産業の雇用を創出する取り組み。10年間で3,000人の雇用を増やし、その経済活動により地域経済の活性化を目指しています。 雇用創出というところに特化して、情報を積極的に発信したからこそ、中心市街地にIT企業が集まってきたのだと思います。現在、GMOインターネットグループやUUUM株式会社などが立地しており、宮崎市は他と比べてもうまく行っていると思いますね。 これからは、賃金の上昇にも力を入れていきたいです。賃金の安さをメリットと捉え、宮崎市を拠点に選んでいる面もある。ただ安く雇用するだけではなくスキルアップにも力をいれていただき、マネージャーなどの役職につくことで、より多くの賃金給料をもらうということが大事だと思っています。 そういう取り組みを今後もっとしていきたいですね。
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宮崎商業高校 河野さん:宮崎市も高齢化が進んでいますが、どんな取り組みをされていますか?
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清山市長:新年度の取り組みになりますが、2040年の高齢化のピークに向けて、看取りや認知症の方たちのケア、その体制や介護福祉の人材づくりなどが大事だと思っています。 今、老人ホームなどでも人手不足の課題は大きい。業務内容は大変ですし、給与もたくさんもらえるとは言えない。どっちかというと、キラキラしたITの仕事などを志す若者は多い。どうやって医療介護分野の人手を賄っていくのか。そして、その人材の給料給与や待遇を改善していくのか、そういうところはすごく課題が大きいなと思ってます。 行政として何ができるか、現在話し合っているところです。外国人の福祉人材の活躍推進など何かできないかなと模索しています。
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宮崎農業高校 池尻さん:SDGsに関する取り組みを教えて下さい。
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清山市長:二酸化炭素排出を削減するための様々な取り組みを実施・検討しています。 まず、市役所の公用車を電気自動車にすることを検討しています。ごみの削減への取り組みや、焼却熱を使った発電も行っています。発電した電気をいかに効率よく、また公共施設で再利用していくかの研究や学校校舎の屋根を活用したソーラー発電の余地の検討など、来年度向けて指示しているところです。 今、電気代がすごく上がっており、市役所が買う電気代も同様に値上がりしています。使うだけでなく、電気を作っていく努力もしなきゃいけないよねという話をしていますね。

宮崎市の若者へのメッセージ

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佐土原高校 吉谷さん:宮崎市に若者の遊び場(娯楽施設)が増えて欲しいなと思いますが、何か建設の予定はあるのでしょうか?
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清山市長:確かに宮崎市は他都市に比べて開発が遅れていますので、予算があれば作りたいと思っています。行政単体でやるのは難しい部分があるので、民間事業を後押しできる仕組みを考えているところです。 今は中心市街地で建物を一つ建てようとしたときに、条例がいくつかあります。例えば、面積に応じた、敷地内の駐車場と駐輪場の設置義務。でも、中心市街地は周辺に駐車場がすでに結構ある場合も多い。必ずしもそういった条例が必要ではないんじゃないか、と検討しています。 「仕組みの改良」や「公民連携(自治体と民間の連携)」によって、民間の新しい開発をしやすくし、民間の目線で中心市街地を見直すことができれば、もっと色々な建物や事業を展開しやすくできるのではないかと考えています。 宮崎市青島の「NOT A HOTEL AOSHIMA」は、とても良い事例です。30年ほど活用されていなかった青島の旧橘ホテル跡地の活用を募ったところ、浜渦伸次さん(NOT A HOTEL株式会社 代表取締役・アラタナ(現ZOZO)創業者)が手を上げてくださり、自分たちで資金調達や建設を行ってくれました。すごく素敵な空間に生まれ変わっています。 民間が長けている部分は民間に任せて、街に賑わいを作っていきたいですね。一方、我々しかできない部分、福祉や教育については自分たちで責任を持って手掛けていきたいです。
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宮崎商業高校 河野さん:宮崎市の若者に対して思うこと、こうしてほしいなということを教えてください。
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清山市長:少子高齢化や財政面でも、今国内はかなり厳しい状況。昔のように右肩上がりで経済が成長していくという状況でもありません。自分たちが生き抜いていくために、今ぜひ「頑張って勉強して!」という思いです。 個人的には、場合によっては日本の外でも活躍できるよう、しっかり勉強して欲しい。今しかできないことにどんどん挑戦して欲しいと思います。応援しています! 高校生の時、宮崎市に対して「何か言いたい」と考えたこともなかった。新成人の皆さん、今回はよく勇気を出して市役所においでいただきました。ありがとうございました!少しでも宮崎市の政治行政の仕事を伝えることができていたら嬉しいです。 18歳・新成人になったなら、まずはぜひ「選挙」という形から、政治行政に触れてみてくださいね。

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