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「好き」に敏感に。音楽は、もうひとりの自分の居場所

CULTURE

シンガーソングライター/ラッパークボタカイさん

宮崎市を拠点としながら音楽活動を行う、クボタカイさん。高校時代に友人の影響を受け、フリースタイルラップや楽曲制作を開始します。YouTubeでの発信をきっかけに人気を集め、活躍の場は都内や全国に広がっています。リリースされる楽曲は各種チャートにランクイン。映画主題歌に抜擢され、提供した楽曲は度々話題になるなど、大活躍中のクボタカイさん。これまでとこれからについて、お話を伺いました。

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強みを伸ばす術を知った、バレーボール強豪校での日々

自己紹介をお願いいたします!
シンガーソングライター兼ラッパーのクボタカイです。宮崎市出身で、1999年生まれの24歳です。宮崎市で生まれ育ち、市内の中高一貫校に進学。卒業後は福岡県の学校に行きました。
どんな学生時代を過ごされたのでしょうか?
中高一貫校ではバレーボール部に所属。強豪校だったので、生活の中心にバレーボールがある日々を送りました。
なぜバレーボール部に所属されたのですか?
元々小学生のころは趣味がインドアで、全然運動をしなくて。親に心配されて、野球に連れて行かれたり、サッカーを観に連れて行ってくれたりしたんです。でもどれもピンとこない。 そんなときに、テレビで「世界バレー」を観た時に、これならやってみたい!と思ったのがきっかけです。
ポジションはどこだったのですか?
後衛でレシーブのみを行なう、守備に特化したポジション「リベロ」や、サーブ権を持った選手と交代し戦術的にサーブを打つ「ピンチサーバー」を担当していました。 自分は身長が高いわけではなく、レシーブが上手なわけでもない。バレーボールの強豪校で普通に練習していたら居場所がない、何か自分の得意を極めようと考え、練習に励んでいました。
強豪校だったからこそ、自分の強みを見つけて伸ばすことができたのですね。
そうですね。部活動を通して、自分の持ってる強みや武器を客観視し、伸ばす方法を身につけることができました。何かを極める術を探求できましたね。やってて良かったと思います。

未来は誰にもわからない。納得できるまで、やり続ける

音楽との出会いはいつだったのでしょうか?
原体験は、幼少期です。コブクロの小渕健太郎さんが父の友人で、よくライブを観に行っていました。 本格的に音楽を自分で選んで聴き始めたのは、高校時代でしたね。当時フリースタイルでマンツーマンで即興のラップバトルをする「高校生ラップ選手権」が流行っていて、周りの友人がやっているのを見て、自分も遊びでやり始めました。
本格的な活動に至るまでの経緯を教えて下さい。
福岡の学校へ進学後、趣味で友人宅で収録したものをYouTubeで配信していました。すると、徐々に聞いてくださる方が増え、東京でライブをしないかとお声がけいただいたんです。そのライブに今の事務所の方が会場にいらっしゃっていて、所属の提案をいただきました。
音楽活動をするとご両親にお話されたとき、反対されませんでしたか?
人生で最初で最強の喧嘩をしました。やはり音楽で食べていけるのか、大丈夫なのかってとても心配されましたね。でも正直、未来なんてわからないじゃないですか。納得してもらうって無理なので、納得させるまで今もやろうって思っています。最後は、僕の頑固さが勝った感じでしたね。今は、一番のファンとして応援してくれてます。 当時の想いを素直に書いた「拝啓(Freestyle)」という曲があります。

1st Full Album『来光』収録「拝啓(Freestyle)」

この道がいいのかなんて これから決めていくもんで」って歌詞があるんです。未来は、誰にもわからないもの。悩んでも答えがないから、答えが出るわけないなと思って、これから先良かったって言えるように、頑張っていこうという気持ちで書きました。
2023年3月3日には、1年ぶりのワンマンライブがあるんですね!
はい!3月3日に渋谷WWWで、1年ぶりのワンマンライブ「ロマンスを持ち寄って」を開催します。 普段パソコンで作った曲を制作していますが、今回のライブはバンドセットで演奏します。迫力も違いますし、曲によって聴こえ方も違うはずです。ぜひ新しい発見をしていただきたいですね。

クボタカイワンマンライブ「ロマンスを持ち寄って」

日程 2023年3月3日(金) 開場 18:15/開演19:00 会場 渋谷WWW

「好き」は一番の才能。敏感に、のめり込んで!

今は宮崎市を拠点に活動されていらっしゃるんですね。
そうですね。宮崎市在住で、ライブなどがあるときに東京に行っています。 本格的に活動を開始したのが、2019年。新型コロナウイルス感染症拡大が始まったときでした。自室にパソコンとギター、マイクやキーボードを設置し、曲を制作。リモートで曲のやり取りをしたり、ラジオに出演したりといった、コロナ禍のスタイルを取ってきました。 宮崎を拠点にここまで音楽活動ができているので、「宮崎にいてもこんなことができるんだ」って思ってもらえると嬉しいですね。
宮崎市での生活で、制作活動にいきている部分はありますか?
とてもオフがしやすいな、と思います。すぐそばに海もあるので、釣りに行ったり、自然に触れてリフレッシュしやすいです。力の抜けた歌詞も書くことができるので、そういうとこは宮崎に住んでいて良かったなと思う点ですね。
宮崎市の若者におすすめしたい曲はありますか?
宮崎市の若草通について歌った「Wakakusa Night.」です。

Debut EP「明星」収録「Wakakusa Night.」

この曲は、宮崎を出て、福岡に住んでる時に書いたもの。夜行バスに乗って、宮崎に帰ったときの心情を書いています。バスの車窓から見える景色の懐かしさとか、少し小さく見える街並み、あのときここでデートしたんだよなとか。そういった情景や気持ちを書きました。 この曲を聴きながら、みんなそれぞれのふるさとに思いを馳せてくれたらと思います。
クボタカイさんにとって、音楽はどんな存在ですか?
音楽は今、自分の分身のような存在です。もうひとりの自分の居場所。 それぞれの人の分身で、色んな思いが込められているからこそ、音楽は胸に響いてくる。自分であり、あなたである。だからこそ、音楽はおもしろいですね。
最後に、宮崎の若者へメッセージをお願いします。
今は宮崎にいても、アーティストでもイラストレーターでも「宮崎でやりたい!」っていう熱意さえあれば、様々な仕事ができる状況になってきています。土地を理由に夢を諦めるっていうのは、違うと思うんですよね。 夢は変わることもあるので、勉強は大事。同時に、自分が楽しいと思うこと、好きだと思うことにぜひ敏感であってほしい。好きって一番の才能。宮崎で見つけたそれぞれの小さな「好き」に、ぜひのめり込んでいってほしいですね!

 

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