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多様な視点でディスカッション!ニューノーマルな働き方

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国際交流イベント宮崎市在住外国人×働く若者

新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックから約3年が経過。リモートワークやノマドワーカーなど、仕事や働き方の多様化はますます加速しています。今回は、様々な国から移住し、多種多様なバックグラウンドを持つ外国人移住者と、県内外出身で宮崎市を拠点に働く若者たちを交え、それぞれが考える「働き方」について、多角的な視点で話し合っていただきました。ポストコロナ時代、あなたはどんな働き方を選びますか?

世界と宮崎のワークライフバランス事情

ファシリテーター:Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) 日本のワークライフバランスについてどう思う?
Rio(東京・IT会社勤務) 最近は、皆ワークライフバランスを重要視していると思うよ。 以前は残業が多かったり、自殺率も常に高かったけれど、そういう問題がテレビやネットで取り上げられるようになってからは、少しずつ日本の労働環境も変わってきているんじゃないかな。女性も産休を取りやすくなっているように感じるし。
Yuuto(宮崎・宮崎大学教育学部2年) 日本の会社では、若い社員が上司よりも先に退勤しづらい風潮があると聞いたことがあるけれど、それは本当?
Caterina(オーストラリア・英語講師) 私が働く宮崎の会社では逆だよ。部長はいつも一番最初に来て最後に帰る。いつも誰よりも長く仕事をしているよ。他の日本人の同僚よりもね。
Rio(東京・IT会社勤務) 僕が家で仕事をする時、時間は全て記録されているよ。出勤時間を過ぎると、人事担当が確認して部長に伝え、部長から僕たちに残業が必要かどうか確認が入るんだ。
Rocky(カナダ・カフェ「6RACCOON Cafe Society」経営) それは、フェアだなと思うの?何か衝突があったりする?
Rio(東京・IT会社勤務) 結構フェアだと思うよ。タスクが多過ぎる時は、部長に他の社員を割り当てて手伝ってもらえるように頼んでいるしね。
Haruna(鹿児島・建設会社勤務) 今私が働いている会社は、フレックスタイム制を導入しているよ。稼働時間は9時から17時まで。いつも16時半には帰宅しているよ。

※フレックスタイム制とは、労働者が自分自身で働く・働かないを判断できる時間帯を設置するもの。通常コアタイムと呼ばれる「必ず働く時間」を設け、その他のフレキシブルタイム中であれば出社時間の調整や中抜け・早退が可能。

Rocky(カナダ・カフェ「6RACCOON Cafe Society」経営) すごく進んでいる会社だね。
Haruna(鹿児島・建設会社勤務) そうだね。前職で自宅勤務していた時は、時間が常に管理されていることに疲れていた。その会社では3年間の離職率が30%を超えていて、他の会社よりかなり高かったよ。この数字、どう思う?
Rocky(カナダ・カフェ「6RACCOON Cafe Society」経営) かなり高いね。レストランよりも高い。通常レストランは学生を雇う事も多いから、都市で働いていると入れ替わりが激しくて、離職率は他の産業どの産業よりも高いんだよ。
Caterina(オーストラリア・英語講師) 私の職場もワークライフバランスは良い方かな。同僚は私が外国人だと理解しているし、労働時間外で働くこともない。月7時間分の残業手当も支給されるしね。
Rocky(カナダ・「6RACCOON Cafe Society」経営) 外国人として、特別扱いされることはある?
Caterina(オーストラリア・英語講師) 少しあるかな。みんな私が日本の働くカルチャーをあまり知らないと分かっているから、日本語を学ぶことを要求されたり、大きい責任の伴う業務を与えられたりすることはないよ。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) 私は以前高校で先生をしていたんだけど、ほとんどの先生たちがほぼ毎日残業していたんだよね。日本の普通の学校で教員として働くのはかなりタフだと思うな。教員を辞めてカナダへ行った時、現地の教員への待遇が日本とあまりに違っていて驚いたよ。それを見て、帰国後に違うキャリアを積むことに決めたんだよね。 教員の過重労働は、間違いなく教育現場における大きな問題だと思う。
Rocky(カナダ・「6RACCOON Cafe Society」経営) カナダでは、学校の先生の待遇はかなり良いよ。残業手当も、場合によっては普段の1.5〜2倍くらいつく場合もある。年金額もとても高いしね。会社で言う人事部のような教員のための団体もあるよ。多くの問題はそこで解決されていて、先生たちの労働環境を守っているんだ。
Yuuto(宮崎・宮崎大学教育学部2年) 日本政府は、先生たちの教育に対する献身的な態度に頼りすぎているのかもしれないね。
Herrold(コスタリカ・理学療法士、「Pura Vida plant based ice cream shop」経営) コスタリカの教員も、日本に比べるともっと柔軟で働きやすいと思う。お給料も結構良いしね。会社で働く場合も同じで、仕事と私生活のバランスがより保たれているように感じるな。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) 中国ではどう?
Yunbin(中国・IT会社勤務) 中国では残業はいたって普通のこと。結局、社員は良い給料をもらうために上司に忠誠心を示さなきゃいけない。皆それが間違っていると分かっていても、ただ古い規則に従わなきゃいけない。中国は人口が多くて、誰かが辞めても常に代わりがいる。上司もあえて会社に残るよう説得する必要がないんだよ。 中国には「996」というフレーズがあって、朝9時から夜9時まで、週6で働かなきゃいけないって意味なんだ。過労は中国では大きな社会問題になっていて、この言葉は全国的に広がったんだよ。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) このフレーズって今も使われているの?
Yunbin(中国・IT会社勤務) うん、今でも。国民はもっと良い生活を望んでいるけれど、解決策を見つけられずにいる。この大きな社会問題を解決するには、政府が行動を起こしていかなきゃいけないと思うよ。

進化し続ける意志と情熱の模索 - 多様化する働き方とどう向き合うか

Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) 最近はいろんな働き方の選択肢があるよね。
Rocky(カナダ・「6RACCOON Cafe Society」経営) 会社勤めをすることと自分で事業を持つこと、みんなどちらの働き方をしてみたい?
Rio(東京・IT会社勤務) 僕は今のところ自分で事業をしたいとは思わないかな。経営者になればお給料は良いけど、その分リスクとも向き合わなきゃいけない。会社で働けば、会社が社員を守ってくれる。今は会社で働いて経験をもっと積みたいな。 もしかすると将来、自分で事業を持ちたいという考えが出てくるかもしれないけどね。
Yuuki(兵庫・IT会社勤務) 私はいつか自分で事業をやってみたい!夢中になれることをやってみたいけど、まだ十分スキルや経験がないんだよね。まだ具体的に何をしたいのかわからないけれど、少なくとも今の働き方に十分満足しているとは言えない。今は会社で働きながら、自分が何をやりたいのかを探している途中だよ。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) 自分で事業を始める前に、会社で働くことを経験する方がより現実的だと思う?
Herrold(コスタリカ・理学療法士、「Pura Vida plant based ice cream shop」経営) スキルを身につけるために会社に入るのは良い考えだと思う。僕は理学療法士として会社に所属して働いていて、別でビーガンアイスクリームの事業を手掛けているんだ。理学療法士としては、事業をしたいとは思っていない。他の理学療法士や医師たちと一緒にするのが好きなんだよね。プロに囲まれている方がより成長できる。
今でも理学療法士としては事業をしようと思わないけれど、日々働く中で「アイスクリームを食べること・作ること」という別の情熱を注げることを見つけたんだ。理学療法士として働きながらアイスを作り始めて、今はアイスクリーム屋を経営している。僕にとっても家族にとっても、これは利点なんだよ。 これは家族のプロジェクトで、生活するためにやっているんじゃない。安定した収入がある上で、楽しい事業を副業としてやっているから、焦る必要もない。僕がキャリアを変えたように、みんなにもできると思う。 でもまずはスキルをつけなきゃね。学びを後押ししてくれる人たちに囲まれるべき。そこから、自分がやりたいことを見つけたら良いんじゃないかな。外からの声ではなく、自分の内側から出てくる声をちゃんと聞くことができれば、きっと大丈夫だよ。
Rocky(カナダ・「6RACCOON Cafe Society」経営) まず、幸せを感じられる仕事をすること。もう1つは、会社で新しいことを前進的に学び続けることが大事だよ。この2つについては僕もハロルドに賛成だな。 今から、会社で働き続けることの裏話をみんなに共有したいと思うよ。 第一に、会社で働くことは素晴らしいこと。会社は保険などのあらゆる手当を提供してくれる。社員を繋ぎ止めるものをね。会社側は「この会社に居れば、なんとかしてあげるから大丈夫」と言うかもしれないけれど、それは違う。世の中には年功序列というものがあって、もしあなたが他の社員よりも遅く雇用された人材なら、会社はまずあなたを解雇するだろう。
第二に、今日の技術革新だ。 例えば、IT企業における多くのサポート業務はAIに取って代わられているよね。ある朝起きたら、もう仕事自体存在しないかもしれない。10年、20年働いた会社から突然「ごめんね、君のポジションはもうないんだ」と言われるかもしれない。 僕は「全ての卵を一つの籠に入れるな」と常に言われて育った。籠を落としたら卵が全部割れてしまうから。 やることを分散させて常に学ぶ方法を模索し、高いリスクから自分を守るために会社内でも成長し続けなければならない。いつも新しい情報を取りにいくこともそうだ。全ては進化しているのだから、僕たちも進化すべきだろう?
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) 面白いね。本業として自分の事業を持つことについてはどう思う?
Rocky(カナダ・「6RACCOON Cafe Society」経営) 僕がシェフや店長としてカナダで働いていた時はお給料も良くて、労働時間も日に6時間半ほどだった。雇われていたとは言え、十分な保障や手当もあったよ。今僕は、自分で事業をしている。1日の労働時間は長いし、今は週に1日しか休みが無い。皿洗いも会計も在庫管理も料理も、全部やらなきゃいけないしね。 事業を持つということは、働かなくて良くなるということじゃない。ビジネスを構築していく方法を、自分の力で見つけていかなきゃいけないんだ。それが基礎になり、土台になる。事業は最初が一番きついよ。たくさん努力しなきゃいけないからね。家に帰った後でさえ、「どんな新しいレシピを生み出そうか?」「もっとお客様の心を惹く商品は何だろうか?」って考える。事業を持つことににストレスはつきもの。それは会社で働くことも同じだよね。 バランスの取り方や自分の情熱の向かう先がどこなのかを自分自身で見つけていかなきゃいけない。

金融リテラシー教育は世界の課題

Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) みんなはどうやって金融リテラシーを身につけてる?
Haruna(鹿児島・建設会社勤務) 私は普段YouTubeやInstagramで学んでいるよ。でも、学校では経済や金融について学ばなかったから、動画や投稿を見ても税金やNISAの仕組みなど、時々理解するのが難しいと感じることもあるな。
Rio(東京・IT会社勤務) 僕は大学でグローバル経済を専攻していたから、経済の知識があるんだ。それでもプロのレベルではないから、大学で経済学を教えている教授に質問したり、会社(又は企業)で働く知り合いにアドバイスを求めたりしているよ。オンラインで調べることもあるけど、ネット上には常に間違った情報も含まれているよね。だから普段は本を読んだり、教授に直接聞いて学んでいるよ。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) 素晴らしいね。日本では経済やビジネスに特化したクラスのある学校へ行かないと、お金のことを学ぶ機会はないよね。自分で自分に必要な情報を積極的に取りに行く必要があると思う。
Rocky(カナダ・「6RACCOON Cafe Society」経営) これは世界的な問題だと思う。カナダでも、税金や税額控除の仕組みなんかは習わない。僕自身、お金を扱う業界で働くようになって初めて学び始めたけど、そういう業界に入らなければそういう情報にリーチするのは難しいんじゃないかな。皆どうやってお金を稼ぐかは知りたくても、責任や義務を伴うようなものは学びたがらないよね。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) オーストラリアの学校ではお金について学ぶ?
Caterina(オーストラリア・英語講師) 高校の初めの方で少しだけ予算管理について勉強したよ。私は選択科目でビジネスと経済のクラスを取っていたんだけど、必須科目で学んだのは数学の授業で勉強した株式の複利のことくらいだったかな。
Yunbin(中国・IT会社勤務) 中国でも、お金のことを学ぶ機会はないと思う。人口の多い中国では、学生の最初の使命はまず良い大学に入ること。お金の勉強は優先事項ではないんだよね。大学を卒業して、会社で給料をもらうようになってやっと、お金の大切さに気づくんだ。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) 日本の状況と似ているね。
Yunbin(中国・IT会社勤務) そうだね。日本では多くの人が何より貯金を優先していて、投資については考えていないように感じる。日本でも中国でも、皆もっとお金の教養をつけるべきだね。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) 人々がもっとお金について理解していくためには、何が必要だと思う?
Haruna(鹿児島・建設会社勤務) さっき皆に紹介したYouTuberは、お金の勉強にすごく役立っているよ。
Yunbin(中国・IT会社勤務) そのYouTuberは僕も好きだよ。お金に関する知識を毎日配信してくれるんだ。他にも自分を成長させていくための考え方や、ブログやYouTube番組を副業として構築していく方法も共有してくれるよ。お金を稼ぐためには、どうやって自分の価値を世界に示していくのかを知らなくちゃいけないよね。こういうことを学ぶのってすごく楽しいな。
Yuuto(宮崎・宮崎大学教育学部2年) 僕は、中学生や高校生が学校でお金に関する教育を受けることができたらいいなと思う。臨時講師を導入して、生徒がお金について学ぶ機会をもっと増やすべきだよ。生徒だけじゃなく、先生たちももっとお金について学ぶべきだと思うな。 僕の年齢だと、会社で働いている人もいれば、まだ学校へ通ってる人もいる。お金に対する価値の置き方や理解度がライフスタイルによってバラバラなんだ。既に働いている人はお金についてシビアだし、逆に学生はそんなに深く考えてはいない。どちらからも意見を聞くから、混乱しちゃうことが多いんだよね。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) みんなが学校で平等にお金の基礎を学ぶことができたら素晴らしいよね。

機会の多様化と新たな価値の創造 - 宮崎でのキャリア構築

Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) 宮崎で多様な働き方やキャリア構築を実現することは可能だと思う?
Yuuto(宮崎・宮崎大学教育学部2年) 以前、以前、とある宮崎のテレビ会社の社長と話をしたことがあって、彼は宮崎を盛り上げるためにいろんな楽しい企画を構想していると言っていたんだ。彼のように、僕たちも新しい経験を得られる機会を求めて模索していくことができれば、宮崎でもそれは可能だと思うな。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) Yuukiは自分でいつか事業をやりたいと言っていたけど、宮崎でそれは可能だと思う?
Yuuki(兵庫・IT会社勤務) 難しいんじゃないかなって思うよ。大きい都市にいる方が、新しい情報を得る機会を多く得られると思う。宮崎はコミュニティが狭くて、情報も限られているように感じるな。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) どんな情報や機会を求めているの?
Yuuki(兵庫・IT会社勤務) 就職に関する情報や、外国人のコミュニティ、異業種の人と知り合える機会が欲しいなと思う。普段は同僚と遊びに行くことが多くて、それも楽しいんだけど。宮崎では自分とは違う仕事をしている人と出会う機会が少ないように感じるな。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) もしもっと色んな職種や国籍の人たちと情報交換をしたり、刺激やアイディアをもらえるような場が宮崎に増えたら、宮崎に住みながら働きたいと思う?
Yuuki(兵庫・IT会社勤務) そうだね。働きたいと思う。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) なるほどね。そういう場や機会を宮崎でもっと作れたらいいな。他のみんなはどう思う?
Herrold(コスタリカ・理学療法士、「Pura Vida plant based ice cream shop」経営) おそらく、東京や大阪のような大都市に比べると難しいと思う。会社勤めが肌に合わなくて新しいことを始めたとしても、キャリアを積むための良い機会はそんなに多くはないからね。特に外国人の場合はよほど大きな投資資産があるか、言語のサポートをしてくれるパートナーがいない限り、そう簡単ではないよ。
Caterina(オーストラリア・英語講師) 率直にいうと、私も難しいと思うな。私が今まで出会った宮崎で事業をしている外国人は、みんな配偶者VISAを持っている。私は就労VISAを持っているけど、会社には外国人が越えられない壁がある。資質や実績があったとしても、今以上の昇進は望めないんだよね。もちろん今はお給料や生活の面でも十分だけど、いつか例えば犬を飼うためにもっと稼ぎたいなと思ったとしても、日本でそれが出来るかどうか分からないよ。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) 出来るなら、日本に住み続けたいと思う?
Caterina(オーストラリア・英語講師) もちろん。私は日本が大好きだから。でも難しいと思うな。皆未だに私のことを常に「外の人」として見ている。 さっきも言ったように、同僚は私に対して、他の社員とは違った接し方をするんだよね。「彼女は日本の文化や会社の事情が分からないからね」というような感じで。たとえ私が年を取っても、経験値が高い人たちからは常に「日本人ではない誰か」という風に見られる気がする。これはオーストラリアで働いていたら経験しないことだね。
Rocky(カナダ・「6RACCOON Cafe Society」経営) 確かにその通りだね。僕は割と野心家だから、人が困難だと思うことも好機だと捉える。 宮崎には3年半住んでいるけれど、本当にここにカフェを開きたかったんだ。宮崎に移住してきた当初は店舗を持ちたくて場所を探していたけど、ちょうど新型コロナウイルスが蔓延し始めてしまった。「マジか…」と思ったけど、夢を諦めずにキッチンカーを始めたんだ。店舗よりお金は稼げないし、大変になることは分かっていたけど、なんとか前に進んできた。そして2年後の今、僕はこうしてカフェを開いている。僕が思うに、いろんなことを経験する機会があまりない場所だからこそ、そこで何かを生み出すことができるんだ。 たくさんの外国人が「仲間はずれ感」を感じているのを知っているからこそ、僕はみんなが「受け入れられている」と感じられる場所、友達を作れる場所を作りたかったんだ。日本人も外国人も交流しやすい場所をね。自分の居場所を見つけて、スタートさせなきゃ。何も始めなかったら、自分がどこへ行くのか一生分からない。宮崎が大都市ではなく、何もやることがない街なのだとしても、これはむしろ何か新しいものを作り出す良い機会なんじゃないかな。
Yuka(カナダからのUターン・フリーカメラマン、ライター) そうだね。カナダのトロントには多様な食文化やエンタメなど、色んなものがある。 宮崎にはないものがたくさんあるけど、だからこそ何か新しいものを作り出せるのかもしれないね。

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